日本の洗濯乾燥機の歴史


皆さん、家電の新3種の神器ってご存知でしょうか?

かつてはテレビ、冷蔵庫、洗濯機と言われていたそうですが
現在では、食器洗い機、IH調理器、生ゴミ処理機っていわれているのです。

最近は電気屋さんの店頭で見かけることも多くなりましたよね。
実際に使ってる人も少なくは無いのでは?
僕の家もIH調理器ですしね。
ちなみに、新3種の神器はすべて白物家電にあたります。
・・・すでに色 白じゃないけど^^;

しかし、今回のお話は違います。
この新3種の神器をも上回る勢いで普及・進歩している白物家電。
それが、洗濯乾燥機なのです。
これらの話は今度にして、今回は話題の洗濯乾燥機についてお話したいと思います。

洗濯乾燥機(以下 洗乾って言うことにします)ってのは
その名のとおり、洗濯も出来て、乾燥も出来る洗濯機のことです。
よーするに洗濯機と乾燥機が合体してるのですね。

洗濯機と乾燥機が別の場合って、洗濯物を入れ替えないといけないのですが
洗乾だと、ボタン一つで乾燥まで。。
便利なもんです♪

洗濯機と乾燥機が合体ってことで形なのですが
洗濯機の形をした縦型、乾燥機の形をしたドラム式の大きく2種類があります。


■洗濯乾燥機の歴史^^;

実は、洗乾って話題になるちょっと前から日本にもあったのです。
知ってましたか?

日本メーカーではシャープが一番初めに目を付けて
海外の方式を取り入れて、ドラム式洗乾を発売しました。
続いて松下もドラム式で参入しました。
このときの松下の洗乾の型番にSKってのが入ってたので
Sharp Killerの頭文字を取ってSKなんじゃないかとかって
当時バイトで行ってた量販店で 嘘か本当かわからない噂があったものです。
・・・本当にそうだったのかもしれませんね。。

で、発売したのは良かったのですが、正直パッとしなかった。
その頃の洗乾は、今と同じでボタン一つで乾燥までは出来ました。
だけど、普通の洗濯機と比べるといくつか欠点があったのです。

まず、重い。
とにかく本体が重かったので、設置するのがまず大変。
そして、設置してからもマンション・アパートだと
なんだか心配ってのがありました。

そして、日本での普及を阻んだ一番大きな理由は、その音でした。
普通の洗濯機よりも振動や音が大きかったのですねぇ。
ヨーロッパやアメリカなどの諸外国では
基本的に日本より家が大きいので、音ってあんまり気にしないらしいのです。
でも日本の住宅事情では、低騒音ってのは重要課題の一つですよね。

更に、あまり話題になってなかったせいか、今より全然高かった。。
実売が20万位してたのを覚えてますから・・・。
今じゃ 15万以下でありますよね。。

さて、じゃあなぜ現在の洗乾市場がこんなに賑わっているかというと
この2社に遅れて参入した東芝が
上の欠点を埋める洗乾”銀河21”を発売したからなのです。
当時、東芝の通常の全自動洗濯機は、静かさが売りでした。
この頃から東芝は洗濯機のギアを取り除いて
DD(ダイレクトドライブ)モータというモータを採用していたのですが
このモータ、実は音が静かな上にパワーもあったのです。
当時、他メーカの全自動洗濯機搭載モータの1.5倍程度のパワーがあったそうです。
(ただしパワー出した分、電気も使うんですけどね。
 洗剤や水と比べるとあんま気にならない金額にはなっちゃうのですが。)
その上、軽くて薄かった。
というわけで、そのままドラム式に付けてしまったのです。
おかげで、ドラム式洗乾が一気に脚光を浴びるようになったのでした。

この頃、目標売上台数の2倍以上だとかって言われてましたが
全自動洗濯機全体からみたら、多い台数じゃなかったので
売れてるって言われても、えっそうなの?ってかんじだったのですが
2年位経った今では・・・・大きく成長してますね いつのまにか。

東芝の一人舞台だった洗乾に、待ったをかけたのが
先に出してたシャープでした。
とりあえず、同レベルの静かさを達成し、更に得意?の液晶を搭載したのでした。
そして一気に波に乗ったドラム式主流の洗乾だったのですが
ナショナルからは、世界初の縦型洗乾”乾いちゃう洗濯機”が発表されたのでした。
ただこれ、報道発表されてからなかなか発売されなかった。
やっぱり縦で乾燥は難しいようで、たしか2ヶ月位発売日が延期になったのを
覚えてます。WHITEでも取り上げようとしてたのに、延期で中止になった^^;
縦で乾燥ってのは、当時学生だった僕もびっくりしたものです。
えっこれで乾燥できるの!?ってかんじでした。。

最近では日立も縦型の洗乾”白い約束”やサンヨーの”トップオープンドラム”。
など各社出そろいますます競争も激化してるようです。


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「洗濯機/洗濯乾燥機の選び方」はこちら 【2013年度版】