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dance 7)白物家電とネットワーク家電 今後について dance
改めて、通信機器を含む家電機器の中で、白物家電ってどういうものでしょうか。
白物家電のネットワーク化ってどうなんだろう。今後を考えてみました。
タイトルマーク 7)白物家電とネットワーク家電 今後について


しかし、何か根本的に間違っているのだ。


白物家電という製品群は、そもそもが製品内部に制御ソフトを持ち、それぞれの製品がハードなのだ。
つまりスタンドアローン(自立型)であることに意味のあるハードでありソフトで、一つの完成された機器なのだ。
それをわざわざインターネットでコントロールする必要自体ほとんどない。

要するに私が言いたいことは、「ネットワーク家電って別にインターネットと接続しなくて良くない?」である。

そうすればセキュリティーや安全性の問題も一気に解決される。
要するにわざわざ接続するから危ないのであって、繋げなきゃ危険自体が無いのだ。
そもそも家庭内には配電盤というのがあって、コンセントからAC100Vのパワーラインが供給されて、
一応ブレーカーで単純制御(ON/OFFのみ)されている。供給量がオーバーすればブレーカーが
上がって切れてくれるのだ。こういうシンプルな機構を、私は単純制御とすら考えている。

こういった発想は製品安全上も安全であるし、無理な危険も無い(技術の発展を妨げるかもしれないが・・・)。
それと同じでイイじゃないかネット家電!と思ってしまうのが私の意見である。

無理にインターネット接続を含めるのではなく、家庭内のクローズドネットワークによるエアコン/照明制御や、
家電の電気代表示機能はそのまま引き継いでお値打に付けてしまい、
得体の知れないパソコンやネットワークとは直接繋ぐのは怖いから止めない?と思うのだ。

今こそ10年前のシャープのSDカード接続が正しいのではないだろうか。

それなら検討次第でお値打に付いてしまう最近だし、製品として十分素敵だ。
このあたりの現実的なお値段上乗せでの実用機能に特化すれば、
そんなに儲からないが結構クリーンヒットするのではないかと考えてしまう。

白物家電業界としては、過去の多大な研究費や長期間に渡る情熱、報道からの意外性による注目が先走り、
ついついビッグヒット狙いとなってしまう期待の星「ネット家電」ではあるが、一白物家電技術者としては、
これほど長く検討開発された技術であるので、電気自動車の代わりのハイブリットカー普及のように、
何かの妥協点というか割り切りによって、いつか日の目を見て欲しいと強く願っている。


 記事一覧はこちら→( ネットワーク家電考察目次


タイトルマーク ネットワーク家電考察おしながき

ネットワーク家電考察目次 / 1)はじめに ネットワーク家電とは / 2)スマート家電の登場について

3)パナソニック『スマート家電』とは / 4)『スマート家電』のつまづきとネットワーク白物家電実現への壁

5)価格コムマガジン 今話題の「スマート家電」って何だ? より

6)「ネット家電」の走りと、「スマート家電」 / 7)白物家電とネットワーク家電 今後について

今回は家電情報マガジンWHITE筆者のまじめな考察をまとめて公開しています。

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